「さくら いま」の「活動10周年」の起算日ですが、
これは【絵でお金をいただく＝絵が仕事になった年】から
数えて10周年、という定義をしています。

具体的には、現在の2014年の10年前、2004年に、
大学在学中でしたがドット絵のアニメーターとして働き始め、
個人事業主としてお給料をいただきはじめました。

また、同年に初めて外部のギャラリーで友人との共同主催での
展示「サクマミ式ドロップス」(2人展)を開催し、
ここで初めて原画が売れました。

公私ともに、絵で収入を得た、ということで、2004年を、
さくら いまの活動開始の年と定めています。

それから、10年間、絵画やイラスト、まさかの漫画まで、
細々ながらも絵ならなんでも描き、発表し続け、
今年、2014年に、めでたく10周年を迎えました。

テーマは、一貫して、【ハチミツの中に毒を盛ってやる】。
可愛いだけじゃない、こっそり毒を盛った作品を、
ずっと作り続けてきました。主に、猫と女の子。ばっかりだけど。

今回の個展のテーマは「ドロップスの連鎖」。
こちらについては、個展会場内でもその意図を文章にして
掲載いたしました。ここでも、その全文を記載いたします。

-　　-　　-　　-　　-
むかし　なきむしかみさまが
かなしくても　ないて　うれしくても　ないて

なみだがポロンポロン、それが今ではドロップスとして
世界中に散らばっている、という童謡があります。

かみさまの感情のかたまりであるドロップスを食べた人は、
その悲しさ、嬉しさ、色々なかみさまの受けた感情を
自分の中に舐め溶かして、また新たな感情を抱きます。

その想いは、またその人から別の誰かに伝わり、
また違う味のドロップスとなり、広まり続けます。

私も今まで、たくさんのもの、こと、ひとから、
たくさんの感情を受け、抱いてきました。
それを絵にして伝えてゆくことで、多くの人に
たくさんのドロップスを配っていたことになります。

今回も、私のお届けするドロップスは、
甘さの中にちょっぴり不思議な風味を感じることがあります。

イチゴ味、レモン味、そういった普通のドロップスならば、
そこらのお菓子屋さんでお求めください。

クセになってしまう、さくら いまの生み出したドロップス、
ここで味わっていってくだされば幸いです。

その味わったドロップス-感情-がまた、
味や姿かたちを変えて、別の人へ伝わってゆく事を信じて……
-　　-　　-　　-　　-
ドロップスのうた、はこれです↓

毎回、個展というと原宿のデザインフェスタギャラリーさんを
お借りしていたのですが、今回、初めて、高円寺のギャラリー
【アリスと豆の木】さんを使用させていただくことに決めました。

アリスと豆の木さんは、私が個人的に大好きなギャラリーで、
銀座にヴァニラ画廊あり、浅草橋にパラボリカ・ビスあり、そして
高円寺にはアリスと豆の木あり、と思っています。
(高円寺在住なので、ふらりと遊びにいっています。)

取り扱い作家さんの作品が皆素敵で、憧れのギャラリーでした。
展示は毎回「アリスと豆の木作家さん」のものに限られていました。
が！
なんと、個展会場を探していたちょうどその時期に、
外部の作家の展示も受け入れてみよう、という期間がありまして！
こんなに嬉しいことがあるでしょうか、作品審査も無事に通り、
晴れて、憧れの、アリスと豆の木さんで、個展をすることが叶いました。

現在生活の拠点としている高円寺の、憧れていたギャラリーで
10周年の記念の個展ができたことは、最高の出来事となりました。